2011年06月07日

渚にて

ネビル・シュートの終末物語です。
この作品は傑作です。
傑作と言われていたから、一度は読んでみたいと思っていました。
書かれた年代はずいぶん昔で、わたしが生まれる前でした。

核兵器を使った第三次世界大戦により北半球は全滅。
生物は死滅しているようです。

南半球のオーストラリアでは、人々が普通の暮らしをしていましたが、放射性物質はやがて流れ流れて南にもやってくると予想されました。
高い放射線によって南半球も被爆し、人類の滅亡は必至と判明。
もっと南に逃げれば生き延びることができるでしょうが、そこにもいつかは放射能がやってきます。

穏やかに暮らして、そのときが来たら安楽死することを選択する人が多かったのでした。

一方で、生き残ったアメリカの潜水艦は、アメリカ本土に生存者がいるかもしれないと出向きます。
モールス信号をキャッチしているからです。
結局これは、ただの倒れたコーラのビンだと分かってオーストラリアに戻り、自沈。

こういった様子が静かに美しく描かれている印象の作品で、傑作だと思いました。
読んだのはもう何年も前です。
今だったら、静かな気持ちでは読めないと思います。

この作品の中では、放射能や被爆について、どちらかというと伝染病のような書かれ方をしています。
事実とは少し違うかもしれませんが、あまり気にせず読みました。

この本は新訳も出ていて、絶版にはなっていないようです。
SFも普遍的傑作と認められたものは古典として保存されるのですね。

映画にもなっています。

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2011年06月06日

ポストマン

少し前にも書きました。デイヴィッド・ブリンの終末小説です。
ブリンも有名なSF作家です。

書かれた時代が昔なので、またしても「核戦争後の荒廃した世界」が舞台です。

この主人公に共感したところは、彼が戦争前に生まれていたからです。
ちょうど大学生の頃に核が落とされ、既存の世界は崩壊しました。
最初からそこに生きていたのなら、「こんなものだ」と思って生活することができたでしょうが、青春時代まで普通に文明的な暮らしをしていたのです。
急にサバイバルの真っ只中に放り出されてしまったら、どんなに大変か――
きっとわたしは生き延びることができないだろう、と思いながら読みました。

この昔の作品をたまたま古本屋で発見して購入し、読んだのは今年の1月でした。
そして3月に原発事故が起こり、爆発があったり、どうなるか分からないという不安が起きたりしました。
あの後だったら、こんなに平静な気持ちで読めたかどうか分かりません。

物語は語りが上手く、引き込まれます。
村などを回り一人芝居で食料を分けてもらい、なんとか生きてきた主人公が、ある日郵便配達員の制服を手に入れます。
郵便配達員が乗ったまま死んでいる車を見つけ、配達員が着ていた制服を手に入れるのです。

それから彼は、荒廃し、バラバラになり、ホルニストという残忍な集団に蝕まれるアメリカを、再建させる道への第一歩を踏み出すのです。

これは、彼が再建への道を踏み出すまでの物語。
ポストマンの制服が人々にどのようなノスタルジーを呼び覚ましたか。
偶然や成り行きで「復興アメリカ合衆国」のポストマンを名乗るようになっていく様子。
やがて、本当にアメリカを復興しようと決意するに至って終わります。
その頃にはいろいろなことがあり、原始的にせよ組織までできています。

たぶん道のりは困難を極め、復興されないかもしれません。
主人公たちの世代では達成できないかもしれません。
が、とにかく一歩が踏み出されました。

ここまで一気に読めます。

でもそういった別世界を楽しめたのは、自分の生活の基盤がしっかりしていたから。
自分は安全なところにいることができたからだ、と今は感じます。

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2011年06月03日

悪魔のハンマー

「悪魔のハンマー」も終末SFに入ると思うけれど、戦争ではありません。
彗星が衝突して、地球規模の天変地異が起こり、文明は破壊されてしまいます。

前半では平和な日常から、だんだん彗星が避けられないと分かり、恐怖が蔓延していく様子。
後半では、衝突後の世界を人々が生き抜いていく様子が描かれます。

核とは関係ない話ですが、廃墟となった世界で細々と村落が生き残り、そこで生活が送られていく様子は他人事ではありません。

生き延びるためにはこれらの村にあまり多くの住民を抱えることはできません。
自給できる食糧の範囲内にしておかないといけないのです。
村に避難してくる人間がいても、「何か役に立つことができるか」と聞かれます。
その村に貢献できる能力を持った人しか、この村に入れることはできないのです。

このような終末的状況になったら、一人で生き延びるなんて難しいことです。
なんとかこういう集合体の中に入りたい――でも追い返されて絶望的な世界に戻っていくのでした。

自分は絶対入れてもらえないな、と思いながら読んでいました。

この本は残念ながらもう絶版になったそうです。
うろおぼえですが、最後は発電所をめぐっての対決があったと思います。

電力を手に入れて世界征服のようなことをたくらむ悪人と、電力を手に入れて文明を復興させようとする村人と。
電気が現代文明には欠かせないことを、この頃から読んでいたけれど、実際にそれを痛感したのはこの年になってから。

結末は覚えていません。
ラリイ・ニーヴンとジェリー・パーネルが書いただけあって、読みごたえのある本でした。

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2011年06月02日

スワン・ソング

「核戦争後の世界」と言われると、少し前までスカパーで放送していたので「北斗の拳」が浮かびます。

本でもマンガでも、この設定の作品は多いですよね。

あまり多かったので、近年はなくなった気がします。
核爆弾とか水素爆弾の代わりに、「これこれこんな最終兵器」使用後という設定が増えたような。
どんな兵器かは作家が考えた設定をいろいろ説明してくれていることもあるし、特に説明なく「なんかすごい爆弾だったんだね」という感じで進んでしまうこともあります。
兵器のことを言わずに「あの戦争の後」とか「最終戦争後」とか「××戦争以来」とか、戦争があったことしか読者には分からないこともあります。

わたしが最後に読んだ「核戦争」後の世界の話は、「スワン・ソング」だったように思います。
マキャモンが書いた上下巻のSFでした。

これはベストセラーだったそうですが、それもうなずける面白さです。
引き込まれてしまって、最後まで読むのを止められない作品でした。

筋を言ってしまうと「なぁんだ」と思えるけど、実際に読むと引き込まれる、そういう作品てありますよね。
「スワン・ソング」はそれほど「なぁんだ」とは思いませんけど、読まないと良さが分からない作品だと思います。

1987年の作品だとか。もうそんな前の本だったんですね。
今は絶版だとか。
ストーリー背景とか、ストーリーは昔はやった感じがあるかもしれません。だから仕方ないのかも。
でも面白い作品だったので、残念です。

違う世界に旅をすることができます。
――でも、放射能汚染のことがもっと遠のいてからじゃないと、今はその気になれないかもしれません。

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2011年06月01日

反応してしまうこと

福島の原発事故の後は、やっぱり放射能のことが不安になりました。

だって、ほら、放射能って「すごく怖いもの」という教育をずーっと受けてきたわけじゃないですか。
第二次世界大戦時代の空襲や原爆投下を背景にした本て、
わたしが小学生中学生の頃はよく「課題図書」ってやつになってましたし、
そういう映画や特別ドラマが8月になると放送されてたし、
その他、いろいろなところで何かにつけ目にするものだったんですよね。

今は状況にだいぶ慣れてしまったけれど、まだ不安だった気持ちは覚えてます。

だから何気ない言葉に敏感になってしまい、以前と同じ気持ちで楽しむことができません。
具体的に言うと、たとえば「北斗の拳」を見たら、なんだか見たくなくなって消してしまいそうな――

「核戦争後の放射能に汚染された世界」なんて、ドキッとさせられてしまいます。
事故前は他人事だから気楽に見ることができたんです。
わたしの記憶にもチェルノブイリ事故は残っているけど、これほど身近な汚染ではありませんでしたから。

たとえば連休中、わたしはダイアナ・ウィン・ジョーンズを読みました。
子供向けの本も多く書いている作家ですが、児童書も好きなんです。

「花の魔法、白のドラゴン」というファンタジーの中で、登場人物のニックがいくつかの多元世界に行く場面があります。
多元世界とは、パラレルワールドみたいなものです。同時に存在している別な世界。

ある世界では、地面の亀裂の中に階層世界ができていて、人々はそこで暮らしています。
上の階に行くほど貧困があったり囚人地区だったりして、最上階である地上では被差別民みたいな人たちがいました。
大人はかさぶたがついていたりして、「太陽からの放射能のせいだ」と言います。

なんてことない場面なんですよ。
でも「放射能」っていう単語を見ただけで、ちょっとドキリとしてしまうのです。

それからやっぱり連休中に、録画したまま見ていなかった「ブラザーズ&シスターズ」というドラマを5話くらいまとめてみました。
アメリカドラマで、家族ドラマなんです。
大家族で、母親と5人の姉弟が同じ町にいるのですが、それぞれもう大人でいろんな出来事があります。

その回では、家族経営の会社がついに閉鎖に追い込まれ、長女のサラはストレスでいっぱい。
そのことでケヴィン(次男)がキティ(次女)に言っています。
「爆発した」「サラが爆発したの? ××(忘れた)が爆発したの?」「サラの爆発だ」

字幕ではこんな感じで「爆発」と言っていましたが、英語では「メルトダウン」と聞こえました。
「メルトダウン」と聞いたとき、ちょっとドキリとしてしまいました。
でも確かに、サラは「爆発した」というより「メルトダウンした」というイメージのほうがピッタリでした。

なんてことないんだけど、そういう単語に敏感になっている自分を感じた、という日記です。
いつかは気にならなくなるのでしょうけど・・・・・・

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2011年05月31日

ポストマン

全然違う世界を舞台にした話で「ポストマン」という作品がありました。
最近読みましたが、実は映画にもなっていた作品だったようです。

あまり違う世界だから、本の世界を旅した気持ちになれます。

最終戦争で廃墟となったアメリカ。
他の地域がどうなっているかも分からず、生き延びた人々はなんとか命をつないでいます。
暴力集団がいたり、小さな暴力グループが散在していたり、生きながらえるのは難しい世界です。

主人公ゴードンは村などに属さず、なんとかここまで生き延びてきました。
ある日、郵便配達員の乗った車を発見し、郵便配達員の制服を手にしたところから、彼は世界再建への道を少しずつ歩むことになります。

もちろんそんなに簡単にいくわけはなく、物語の最後の時点でも「これからも進んでいこう!」というようなところで終わっています。

それにしても郵便配達の制服を手に入れたことで、世界の再建て一体どんなふうに?
と、裏表紙のあらすじ紹介を見て思ったのですが、大変自然にその過程が描かれていました。

作者デイヴィッド・ブリンは有名なSF作家ですが、さすがと思いました。

いつのまにかそういう方向に進んでいく状況や心の動きが、実にうまく流れていたのです。
まだ世界は何も変わっていないように見えるけれど、仲間も得て少しは希望が見えるかも、というところで終わりです。
ダメかもしれない、何も成し遂げられないかもしれないし、できるかもしれない。
そんなことはまだまだ分かりませんけど。

この話はとても上手にできていたので、違う世界を体験するのにお勧めの一冊です。
映画は本とは違う部分もあるようなので、映画でも同じ体験ができるかどうかはなんとも言えません。

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2011年05月30日

SFで旅する

SFが好きです。
昔はよく、「黄金時代」のSFを読んでいました。

たとえばロバート・ハインライン、アイザック・アシモフなどの時代です。

最新のSFはそれほど読んでいませんが、最近、カナダの作家の本を読みました。
ソウヤーの「原人-ホミニッド-」「人類-ヒューマン-」「新種-ハイブリッド-」の三部作です。

ある日、突然、科学施設にネアンデルタール人が現れるところから、物語は始まります。
平行進化した別の宇宙では、ネアンデルタールが文明を築き、繁栄しているという設定です。
ネアンデルタール宇宙のある科学者がした実験で、扉が開いてしまうのです。

この物語の舞台は、今と変わらない現代の地球で、そこにネアンデルタールが現れ、世界は揺れるのです。
ソウヤーは「フラッシュワールド」という作品も書いていて、この作品はアメリカでドラマにもなりました。(原作とはだいぶ違うという話です。)
これも、舞台は今と変わらない現代の地球、突然全世界の人が2分間意識を失い、その間に半年後の自分を見てしまうのです。

考えてみると、昔のSFは舞台そのものが「SF」だったものが多かったかもしれません。
銀河を超光速で移動できる船が飛び交い、別の惑星の住民が出てきたり、地球人が別の星に移住していたり。

今でもそういうSFもあるでしょうし、昔も時代は現在で発想がSFという作品はあったでしょう。
でもなんとなく、やはり昔のほうが自由に未来を空想していたかな、という気がします。

今だとリアリティある未来の舞台を考え出すのも大変で、専門知識が必要になりそうです。
そうなると、もう、いっそファンタジーなくらい飛躍した舞台を考えるか、現在の世界を舞台にするかがいいですよね。
余計なところに突っ込んでいると、ストーリーそのものが楽しめなくなりますし。

そんなことを思いました。

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2010年11月28日

ジェイミー・オリヴァー

イタリアに関するエッセイを何冊も読んでいるうちに、ジェイミーを見たくなりました。

ジェイミー・オリヴァーはイギリスのシェフです。
「裸のシェフ」という番組でヒットしました。

ジェイミーは本当に食を愛している様子で、楽しげに料理をしたり食べたりしているところが好きです。
また、シェフなので下積みもシェフキャリアもバッチリ。千切りなんかも実に早いです。
少し前にサミットの晩餐を任されていました。

わたしが一番好きな番組は、やっぱり「裸のシェフ」です。
そこで出てきたお料理を作ったことはないけれど、3回は通して見てます。
スカパーで再放送してると、つい見ちゃいますし。

「裸のシェフ」時代は、修行中の料理人の素顔の料理を紹介する、というコンセプトでした。
ロンドンのジェイミーのフラットで、簡単に説明しながら料理を作ります。
「今日はバンド仲間が来るからカレーを作っておくんだ」
「今日は皆でドッグレースに行くから、これを作って持っていくんだ」
そういう感じで、毎回楽しい料理をいくつか紹介してくれるんです。

「ジェイミーの家で・・・」という番組は、そのさらに後の時代。
ジェイミーは週末を過ごすための田舎の家で、家庭菜園を始めます。
ガーデニングがさかんなイギリスのことですから、本格的な家庭菜園が広がっています。
畑を歩きながらその野菜の栄養や味について、栽培について、料理について語ったりします。
また、キッチンで説明しながら料理を作ったりします。
庭師のブライアンが家庭菜園や野菜の師匠で、話を聞いたりします。

ここでのジェイミーは、明るくて広い素敵なキッチンで料理したり、窓のない簡易的なキッチンで料理したり、外に造られた窯のところで料理したり、野外料理をしたり、自由自在です。

ジェイミーの料理はイタリアンな感じのものも多いので、イタリアエッセイから連想してしまいました。
「裸のシェフ」と「ジェイミーの家で・・・」をもう一度楽しく見ました。
今度は作れそうな料理はメモをとったので、いつかやってみたいと思います。

――いつになるかは分かりませんけど。

明日からは、ジェイミー料理の中でわたしでも作れそうと思ったものを載せます。
・・・・・・ということは、あまりたくさんはありません。
オーブンは無理だし、面倒なものは無理だし、材料が多すぎるものは無理だし、かなり少ないです。

レシピの著作権があるので、分量はこれこれとかきちんと載せませんけど、もともとジェイミーの説明でもはっきり言われないことが多いです。
完全なレシピとしてではなく、アイディアの参考になるかな、と思ってメモをとりました。

明日以降、2週間ほど、おつきあいいただきます。

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2010年11月27日

イスラエル料理のお店

トルコの食についてのエッセイを読んで、トルコ料理のお店に行きました。
食べているときに、夫が言いました。
「前に行ったイスラエル料理の店の料理となんとなく似てるね」

おしぼり

店内

言われてみるとそうかもしれません。
ピタパンみたいなものも出てきたし、ちょっとこってり感のある味も似てるかも。

「すりつぶした原型をとどめない料理も多い」と夫。
確かに、肉団子みたいなものや、ペーストのようなものもあります。
イスラエル料理にもありました。

料理に詳しい人から見たら、「全然違う料理だよ」と思うのかもしれませんが、グルメでさえない素人には似ているように思えるのかもしれません。
夫はもともと食通タイプではなく、わたしも舌には自信がないので、二人集まってもたいした評価はできなさそうです。

ですが、そんなふうに思ったので、イスラエル料理を食べたときの写真を載せておきます。

水

スープ

これらをピタパンにはさんで食べる

ケバブとサフランライス

ざくろのデザートとカルダモン入りコーヒー

シャマイム
http://shamaimtokyo.com/
〒176-0006 東京都練馬区栄町4-11 アートビル 2F
03-3948-5333
火〜金 17:00〜24:00(L.O.23:00) 
土・日 12:00〜24:00(L.O.23:00)
定休日 月曜日

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2010年11月26日

ラク――トルコのお酒

細川 直子 著「トルコの幸せな食卓」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159349463.html

トルコの食事に関するエッセイを読んで興味がわき、トルコのお料理を食べに行きました。
で、やっぱり「ラク」を飲まねば、と。

イタリアなどで、お食事をすると言ったらワインなように、トルコで食べたり飲んだりするとなったらラクだそうです。

ラクセット

水を入れたら白く濁るそうです。
そういえば、南仏でよく飲まれているパスティスについても、同じことが書かれていました。

水で割ると白くなるラク

度数の強いお酒で、必ず水と一緒に出てくるそうです。
普通はラクを水で割ると書かれていました。
片手に水割りラクを持ち、もう片方の手に水を持ち、ラクを飲んだら水もひと口、と飲むのです。

出てきたラクをひと口飲んでみると、本当に強かったです。
水で割っても「お酒!!」という匂いがします。
夫はこういう薬品のような匂いがするくらい強いお酒は、匂いだけで苦手です。
わたしも好んで飲みはしません。

でもせっかく頼んだのですから飲まないともったいない、とお料理を食べながら飲んでいると――
不思議なことにこれが合うのです。
和食と比べれば当然こってりしている料理続きの舌を、ラクがすっきりとさせてくれます。
水よりもビールよりも、やっぱりラクだったんです。

強いお酒なので、ひと口はほんの少しで充分です。
でもそのほんのひと口が、舌をすっきりさせてくれて、次の料理をおいしく迎えさせてくれました。
こういうお酒が誕生するのは故ないことではないんだなぁ、と実感しました。
土地柄あってこそのお料理であり、お酒であり、料理に合うお酒、お酒に合う料理なんですね。

棚にはラクのキープボトルがたくさん並んでいました。
こんなにたくさん常連さんがいて、トルコ料理にはラクだと思っているのね、となんとなく感心。

ラクのキープボトル

このお店はお昼も夜もやっていますし、ドネルケバブなどの持ち帰りもあるので、活用範囲が広そうです。


トルコ料理レストラン DENIZ デニズ

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2010年11月25日

トルコ料理のお店

細川 直子 著「トルコの幸せな食卓」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159349463.html

読んでいると、トルコ料理がとてもおいしそうに感じられてきます。
きっと日本の料理とは全然違うものなんだろうな、と思いながらも、「日本人に合う味だと思う」という作者の言葉に、食べてみたいと夢をふくらませました。

この本を読んでいる当時、よく新宿図書館に通っていました。
新宿区の図書館は、東京都民なら新宿区に住んでいなくても借りられるのです。
隣の市の人まで借りられる図書館はあっても、都民なら良いというのはなかなかありません。
インターネットで検索して、借りたい本があると予約して借りに行きます。
新宿区なら、うちからそれほど遠く感じないので、便利でした。

高田馬場駅から図書館までの道のりに、トルコ料理のお店があって前から興味がありました。
この本を読んで、「あのお店に行ってみたい!」と強く思いました。

DENIZ

DENIZ 看板

テイクアウトコーナー

それほど広くはない店内、インテリアもトルコらしく、楽しめました。
お料理はおいしく感じられて、本に書いてあった「日本人にも食べやすい」のは本当だと思いました。
池袋にもお店があるようで、そちらではベリーダンスショーをやっている日もあるようです。
それはそれで魅力的だと思いましたが、小さなお店で食べるのも雰囲気がありました。

トルコ建国の父 アタチュルク

天井

店内

トルコ料理初心者向けにコースも用意されていて、知らない料理を選ぶ手間が省けます。
今度は本に出てきた名前のものを注文してみたいです。

トルコビール エフエス

ヨーグルトドリンクとトルコビール

サラダ

パン

スープ

前菜盛り合わせ

シシケバブ他

お茶

デザートのアイス

デザート

トルコ料理レストラン DENIZ デニズ
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-4-19
03-5386-0330
11:00〜15:00(L.O.14:40)
17:00〜23:30(L.O.23:00)

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2010年11月24日

ハモンセラーノ

高森 敏明 著「バルセロナの厨房から」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159349381.html

この本の中で、スペインの生ハム「ハモンセラーノ」に言及した一文がありました。
味はむしろ干し肉に近く、一時期流行った生ハムメロンには向かない、というものでした。

ハモンセラーノ――これは、夫の好きな作家の小説によく出てきます。
タフな主人公や登場人物たちがよく食べています。
作家本人も狩りなどをするタフな人で、やはりハモンセラーノが好きだったそうです。
(もうひとつ、アラスカのキングサーモンも好まれているのだそうですが)

スペイン好きな作家というと、逢坂剛の名前が浮かびますが、ハモンセラーノというと大藪春彦が浮かびます。
どちらもわたしは数冊ずつしか読んだことのない作家で、イメージでしかないのですが。

ハモンセラーノ

ハモンセラーノは、安く売っているとよく買います。
この本を読んだ後は、生ハムメロンも食べたくなって、メロンと生ハムを買ってやってみたりしました。
――それはメロンが堅くて不成功でしたが。

本を読んでいると食べたくなるものですね。

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2010年11月23日

ガスパチョ

クリス・スチュアート著「アンダルシアの農園ぐらし」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159349305.html

この本は思った以上に面白く読んで、とても気に入ったので、レトルトガスパチョを見たときすぐかごに入れました。
ガスパチョは当たり前に飲まれているスープだったんです。

ガスパチョ

スペインの熱い太陽の下で、香りの強いにんにくを入れてその場で作るガスパチョとは違うと思うけれど、なかなかおいしかったです。

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2010年11月22日

エストエストエスト

サイモン・モウアー著「ローマ郊外四季物語」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159349152.html

この本の中で、何ページもかけて「エストエストエスト」について書いてありました。

ドイツのフッガーという人が旅をしている途中、従者が先を行っておいしいワインがある宿には「エスト!(ある)」と書いておいたというのです。
ここのワインはあまりにおいしくて、「エスト!エスト!エスト!」と書いた――それが伝説です。

このワイン、隣駅の近くの酒屋さんで売っていました。
そして今の話もワインの宣伝として、紹介されていました。

この本の中では、著者の空想部分も交えて、面白く話が展開されていました。
最後はこの地で終えるほど、ここのワインがおいしかったということかもしれない、とそんなふうに結んでいました。

本を読んだとき、「あ! これはあのワインだ!」とすぐに分かりました。
酒屋さんで見たときは買わなかったけれど、こうして読んでみると飲みたくなるものです。
探しに行きましたが、もう商品はありませんでした。

その後、何度か行っていますが、そこにはありません。
いつかどこかで見かけたら、今度こそは飲んでみたいです。

カウンター

エストエストエスト

写真は、よくビジネスランチに利用するお店の夜用ワインです。
カウンターに並んでいて、飲みたい!と思ったのですが、昼しか行かないお店なので、まだ飲んでいません。

やっぱりあのとき買っておくべきだったなぁ。

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2010年11月21日

生野菜サラダ

ルッコラのせピザ

イタリアについてのエッセイを何冊も読みました。
10/12〜11/9の記事

これらの本を読んでいたら、いつのまにかとても生野菜サラダが食べたくなっていました。

「イタリアでは新鮮な野菜をたっぷり使うのです」というような文章をさんざん見てくると、食べたくなってきます。
ピザの上にもたっぷりルッコラをのせる描写を見て、そういうピザが食べたくもなりました。

一時期、「生野菜で摂るよりも、温野菜で摂るほうがよい」というふうに言われていましたよね。
わたしもなるべく火を通して使おうと思っていました。
――でも、会社の人がビール好きであまりにおいしそうに飲むのを見ていると、飲みたくなります。
――日本酒好きな人のブログを見ていると、日本酒への愛を感じて飲みたくなります。
そんなふうですから、生野菜をどっさり食べるというのを何度も読んでいるうちに、食べたくなってしまいました。

イタリアの本を読んでいて、ジェイミーの料理を見たくなり、見返しました。
ジェイミーもイタリアンを上手に作りますが、本当に野菜をたくさん使っています。
サラダにしていることも多いです。

ますます生野菜サラダが食べたくなり、しばらくの間、毎日生野菜サラダを食卓に出していました。
昨日も食べたのに、また今日も食べたいのです。
ドレッシングはいろいろでいいし、野菜の種類も違っていいけど、生が食べたいのです。

あんなにおいしそうにサラダを食べている話が出てきては、つい自分もやりたくなってしまいます。

ところで載せた写真は、ラ・ヴォーリア・マッタのルッコラののったピザです。
ルッコラたっぷりのピザ、本で読んでから憧れだったので、食べることができて嬉しかったです。
本の描写ではもっともっとルッコラどっさりみたいでしたけどね。

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2010年11月20日

夫婦でレストラン

一時期大流行だったピーター・メイルの本、「南仏プロヴァンス」シリーズを三冊、読み直しました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159241918.html
http://sugar1s.seesaa.net/article/159241964.html
http://sugar1s.seesaa.net/article/159242492.html

読んでしばらくした頃、美容院に行って施術してもらっている間、置かれている雑誌を読んだりしていました。
その中に、ご夫婦でレストランをやっている方々が紹介されているページがありました。
ジャンルはフレンチもあり、イタリアンもあり――でもご夫婦でやっているのは共通です。

ふと「南仏プロヴァンス」シリーズを思い起こしました。
ピーター・メイル氏も、あちこちのおいしいレストランに行きます。
何人も給仕がいるお店もあれば、夫婦二人でやっているお店もいくつも出てきました。

ただ違うのは、「南仏プロヴァンス」シリーズの本に出てくる夫婦のお店の多くは、「奥さんがシェフ、旦那さんがホール係」ということ。
美容院で見た雑誌では、特集されているお店全てが「旦那さんがシェフ、奥さんがホール係」でした。

そういえば日本で「夫婦でレストランをやる」と言ったら、ほとんどこのパターンかも、と思いました。
ちょっとした文化の違いを見たようで、面白く感じました。

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2010年11月19日

レディグレイ

レディグレイ

磯淵 猛 著「二人の紅茶王」を読みました。
http://sugar1s.seesaa.net/article/159241613.html

紅茶王リプトン氏の生涯はサクセスフルで面白かったです。
正反対なイメージの由緒ある家柄トワイニング氏の話は、現代の当主の様子も語られていて、面白かったです。

イギリスでトワイニング家のご当主に会うことができて感激する著者を見ていると、そんなに偉い立場の人なんだ、それほどすごいことなんだというのが伝わってきます。
トワイニング氏が「当社ではレディグレイという紅茶を発表しました。きっと気に入っていただけるものと思っています」というような発言をしていて、歴史と自信を感じました。

それで、ついついレディグレイを見かけたとき、買い物かごに入れてしまいました。
アールグレイは好きでしたけど、レディグレイは飲んだことがなかったんです。

飲んだところはアールグレイの方がわたしの好みでしたが、「レディグレイ」という名前だけで惹かれます。

普段コーヒー党のわたしですが、この本を読んだ後は紅茶を買いたくなりました。

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2010年11月17日

アラブ人の不思議な習慣

「アラブ人の不思議な習慣」マーガレット・K・(オマル)ナイデル
 Understanding Arabs :
 A Guide For Westerners, revised edition

文化の違い、価値観の違いの面白さ、興味深さを書いた本はいくつもあります。
「面白さ」には「おかしさ」の意味もあるし、「興味深い」の意味もあるでしょうが、この本の場合は後者です。

仕方がないことだとは思いますが、911の直後アメリカでは、アラブ人に対する偏見や反感が高まったりしました。
でも、アラブ人のすべてが宗教を狂信しているテロリスト、というわけではありません。
確かにアラブ人の言動に不審を感じることはあるかもしれないけれど、アラブ人の価値観や感じ方の違いを理解すれば、どうしてそういう行き違いが生じるのか分かります。
また、アラブ人とビジネスをすることも多くありますが、うまくいかないことがあります。
この場合もやはり考え方の違いがあることを知らないからなのです。

そういったところからこの本は書き始められていて、アラブ人のおかしな(と思われる)行動には、違う文化や価値観の背景があることを説明していくのです。
真面目に語られていますが、読みものとしても面白く読めました。
わたしにはアラブの方とビジネスをするシーンなんて、今後もないでしょうけど、違う文化、違う考え方の解明って「へぇ!」と思いますもんね。

この本は、わたしにとっては二重の面白さがありました。
アラブ専門家で、米国国務省外国語研修センター所長だという著者。まずは、アメリカ人を対象にして本を書いているのだと思います。
欧米人はアラブ人とかけ離れています。アジアの中に位置する日本人の方が、まだ理解しやすいかもしれません。
欧米人の中でも特にアメリカ人はアラブ人とかみ合わないところがあるようで、著者はそういう人にも理解できるように、丁寧に筋道をたてて、また、分かりやすくかみくだいて、説明しています。
わたしは本を読みながら、アラブ人の考え方について「へぇ」と思うと同時に、それを理解できないアメリカ人の価値観や考え方にも「へぇ」と思うのです。
そうか〜、こういうところはアメリカ人には理解できないだろうなぁ。アメリカドラマの「××」でこんなシーンがあったもんなぁ。なんて思い起こしながら、日本人である自分とアメリカ人の相違も興味深く考えてしまうのです。

読んでいると、アラブに対する深い知識と研究に裏付けられていることを感じます。信頼のおける本だと思います。
また、前述したように、かけ離れた考え方をする人にも分かるように、「こういう文化だから、こういう価値観がある。だからこう考える」と丁寧に説明されているので、素人でも気軽に読めました。

アラブ人とつきあう必要や予定があるわけではない方も、楽しく読めるのではないかと思いました。


読んでみようかな、と思った方はここまでにしておいてください。
きっと読まないと思うけど、内容をもっと知りたいな、という方は「続き」をどうぞ。

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2010年11月15日

トルコの幸せな食卓

「トルコの幸せな食卓」細川直子

1999年に初版が発行されています。
10年も経てばいろいろと変わるでしょうから、この本に描かれている風景は、またさらに変わったかもしれません。
本の中でさえ、「今ではこんなふうに変わった」という説明に出くわします。

でも、別にわたしは現在のトルコを知る必要に迫られて読んだわけではないから、そんなことは気にしません。
昔の方が、懐かしいような風景があったり、面白い文化があったりして、楽しいですし。

この本は、「食卓」とタイトルに書かれているだけあって、主に食べ物のことが書かれています。
食べ物を説明するとなると、当然、食習慣、食以外の習慣、歴史、風景、生活などが顔を出しますが、基本は常にお料理のこと。
わたしはそれがとても気に入りました。

小説風にその人たちの事情や物語が語られるのもいいけど――、または、紀行風に風物や歴史や文化が語られるのもいいけど――、それとも、楽しいいろんなお国柄エピソード満載もまた面白いけど――
お料理って、やっぱり、そそられる・・・・・・

――お料理だったら、文章で説明されても分かりにくいな、ということがあります。
テレビで映像付きで見るのはやっぱり分かりやすいし、楽しい。写真集みたいになっているのも、やっぱり見て分かるし、楽しい。
でも、本には本の、想像する楽しみがあります。

映像を見てしまったら、自分がイメージする「おいしいもの」とのギャップがあったりして、たぶん「えー、別に食べたくないなぁ」と思うかもしれないところを、文章で書かれると「おいしそう、食べてみたい」と思えてくることもあります。
文章には、書き手の「おいしい」「好き」という気持ちが映像以上に入るので、それを感じ取っておいしそうだと思えてくることもあります。

いつか行きたいな、と思っても、どうせ行かないんですよ、きっと。
食べたいな、と思っても、ここに出てくる料理をすべて制覇なんてできないんですよ、おそらく。

だから、映像でなくていいんです。
お料理のことを読んで、おいしそうだと想像をふくらませて、今、楽しい時が過ごせればそれで――


読んでみようかな、と思った方はここまでにしておいてください。
きっと読まないと思うけど、内容をもっと知りたいな、という方は「続き」をどうぞ。

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2010年11月13日

バルセロナの厨房から

「バルセロナの厨房から」高森敏明

前に紹介した本は「アンダルシアの農園ぐらし」。
たぶん、アンダルシアのエル・バレーロという農園に住むクリストバルは、この本に出てくるような都会のスペイン料理店で食べることはあまりないのではないでしょうか。
何しろ農園は広く、忙しく、周囲は都会ではないのです。

「バルセロナの厨房から」は、同じスペインではありますが、都会的な香り。
田舎のレストランで働いたときのことなども出てくるのですが、全体としてはやはり都会的な香り。
何しろ「アンダルシアの農園ぐらし」と比べてしまうと、田舎でも何でもレストランやメルカード(市場)があるところは、「街」です。

スペインはスペインなのですが、まるで違った雰囲気、違った世界の話です。
どちらもスペインであり、どちらも魅力的です。
お店で出される、素材の色を生かした若竹煮と、田舎のおばあちゃんが煮る、色がたっぷりついて、郷土色の強い煮物――どっちがいいかと言っても、なかなか比べられないのと同じです。

ところで、この本にはいい点があります。
アンダルシアの田舎暮らしは、本場でなくていいからちょっと体験してみよう、とはいきません。
でもこの本の著者は日本でお店を出しているので、そりゃスペインで食べるのと全く同じってわけにはいかないだろうけど、ちょっと食べてみようかな、ということができます。
http://www.dos-gatos.com/

ということは宣伝目的なの?、と思わずに――スペイン料理を、紙の上だけでも見聞して楽しませていただきました。


読んでみようかな、と思った方はここまでにしておいてください。
きっと読まないと思うけど、内容をもっと知りたいな、という方は「続き」をどうぞ。

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